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長浜ブログ

本気のオトナと本気のコドモが山口の未来を変える!

代表あいさつ

2017.12.5

12月3日(日)、山口県山口市の中山間地域、阿東・徳地地域の連携促進事業の一環として開催された「未来の担い手×LOCALマネジメントフォーラムin山口」で統括コーディネーターを務めました。朝9時から夕方6時近くまでの開催でしたが、ほとんど絶え間なくセッションが続き、総勢200人近い参加者、事務局ともに高いテンションのまま、あっという間に1日が過ぎていきました。

 

 

会場は、平成14年3月に廃校となった旧三谷小学校。参加者や事務局スタッフの中にはこの小学校の卒業生も多くいらっしゃいます。廃校となってから十数年が経ちますが、未だに校舎内は綺麗な状態に保たれています。その秘密はフォーラムの最後にお聞きしましたが、この地域の多く人が知っている「赤いバイクのおじさん」がずっとメンテナンスをされているそうです。

 

 

冒頭のオープニングセッションでは、主催(総監督!)のNPO法人ほほえみの郷トイトイ)事務局長の高田新一郎さんと私でこのフォーラムのコンセプトや狙いを会場の皆さんと共有させていただきました。実は高田さんとはまだ数回しかお会いしたことがなく、その大半はお酒の入った飲み会(!)を兼ねたもの。にも関わらず、当日は事前の打ち合わせをほとんどしないままアドリブで掛け合いをしましたが、中々イイ感じで我々の想いを伝えられたのではないかと思います。

 

 

オープニングに続き、最初のセッションは、10年以上も前に阿東へ引っ越して来られた一般社団法人SpedagiJapanの代表)明日香健輔さんによる「バンブーバイク」のお話。バンブーバイクはインドネシアがその発祥の地だたそうですが、地域資源である竹を活用して地域の活性化を行うというもの。現在の日本では自転車は買うのが当たり前という固定観念がありますが、「自転車は作るもの」という価値観を広げていらっしゃいます。

 

 

そして、千葉県在住のライター)磯木淳寛さんからは、ネット通販ではなく、店舗を持たない人と人との関係で仕事をつくる“小商い”についてお話をしていただきました。私自身、過去10数年はインターネットでのビジネスに朝から晩までどっぷりと浸かっていましたが、あらためて考えると、ネット通販は効率や規模の拡大を追い求める一方、人と人との関係性はあまり発生しません。阿東という地方の田舎でお話を聞いたこともあるのでしょうが、小商いをつうじた地域で暮らすための生計と小商いが生み出すコミュニケーションという視点に気付かされました。

 

 

私が司会を務めた阿東・徳地の中学生20人との「中学生未来会議」では、日々の暮らしの中から感じる地域の好きなところと嫌いなところから自由に発言してもらい、それらを踏まえ、どんな地域になったらいいかを話し合いました。交通の不便を挙げた子どもたちが多かったですが、住民同士が自然と挨拶ができること、伝統文化があること、自然が豊かなことなど、魅力もいっぱい。そして、未来に向けて自分ができること、やりたいことについて宣言をしてもらいました。中には興奮し過ぎたのか、鼻血を出す中学生もいましたが(!)、これだけの大人を前に、物怖じせずに堂々と自分の意見を言えるところにびっくりしました。その想いを、会場にいた大人たちもしっかりと受け止めたと思います。阿東の未来は明るい、、、心からそう思える瞬間でした。

 

 

冒頭のオープニングで、「このフォーラムは参加者の皆さんと共に作っていきます!」と宣言したのですが、子どもたちの発言ややり取りを記録してもらうボランティアをその場で募集。嬉しいことに、NPO法人市民プロデュース小柳明子さんにお手伝いいただくことができました。小柳さんは山口県では知られたファシリテーション・グラフィックのプロ。事前の相談も打ち合わせもない無茶ぶりにも関わらず、こんな(↓)素敵なまとめをしてくださいました!さすがの腕前に心から感謝ですm(_ _)m

 

 

午後のセッションのトップバッターは、”問題解決を通じて地域にチームワークを構築する”というテーマで、一般社団法人小さな拠点ネットワーク研究所檜谷邦茂さんから開始。地域課題とは何か、地域課題の捉え方、地域づくり進めるにあたっての注意点などをとても分かりやすく解説されました。特に、地域での活動をサッカーに例えた話にウンウン頷きながら参加者の方が共感されていました。また、地域づくりの基盤として島根県益田市で活用しているクラウドサービス「kintone」についても事例をご紹介いただきました。地域づくりをチームワークで効率的に進めていくためにもこうしたツールの活用はこれからドンドン加速していきそうです。

 

 

そして今回のフォーラムの講演者では紅一点の花石恵子さんのご講演。花石さんは、福岡県田川市役所に31年務めた後に独立し、現在、ITを活用した地域づくりを行う株式会社コミクリに籍をおきながら、コミュニティラジオのDJから、テレワークセンターの運営、ゆるキャラの応援団までマルチに地域づくりに関わられています。田川という地域で実に様々な分野における組織で役職を担いながら活躍されていますが、ブレずに貫くことと柔軟に対応することのエッセンスを学ばせていただきました。“自分のあり方”といっても良いでしょう。実践者だからこその説得力でした。私も前日からご一緒させていただいたのですが、一緒にいるだけで感じられるエネルギーが半端なかったですwww

 

 

フォーラムの最後に再度私が登場させていただき、”地域づくりの設計図をつくろう!”と題してワークショップを行いました。朝9時からほとんど休みなくセッションが続きましたが、最後にもうひと頑張りして参加者全員での協働作業です。地域づくりはともすると、イベント・行事を淡々粛々と行いがちですが、それらの先にある“成果”は何かについて踏み込んで考えることは意外と少ないもの。しかし、地域づくりの目指す成果やビジョンが具体的になければ、どんなイベントや事業を行ってもだんだんと疲弊していきます。少子高齢化が進み地域の担い手が減少しているからこそ、目先の手段や手法に気を取られるのではなく、目指すゴールは何かをしっかりと考える必要があるのではないでしょうか。後半のワークショップでは、阿東まちづくり協議会の5つの事業をもとに、その事業の成果は何か、そして事業はビジョンと繋がっているかを整理してもらいました。

 

 

あっという間の1日。あらためてこのフォーラムを振り返り、大人も子どもも本気であることの大切さを再認識できたように思います。地域づくりには、大人も子どもも関係ありません。分け隔てする必要もありませんし、その余地もありません。子どもだからといって甘やかす必要もありませんし、期待しないでよいわけでもありません。

 

<会場近くを通過するSLに手を振っています!>

 

大人も子どもも一緒になってフォーラムの企画から運営、当日の会場準備や接客、清掃、駐車場係を担いました。それぞれに地域における役割があるのです。こうした単発のイベントにとどまらず、もっと息の長い、持続可能な地域経営という文脈でそれぞれが自分にできることは何かを真剣に考えなければなりません。地域で何かしらの役割を持つことで、自分の存在意義や居場所を感じることができます。現状を嘆いている暇などありませんね!

 

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