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長浜ブログ

ドラッカーからの5つの質問に答えられますか?

代表あいさつ

2017.9.11

ピーター・F・ドラッカーの『経営者に贈る5つの質問[第2版]』。1年に1回は、公益組織の経営層はこの本に書かれたとてもシンプルかつ、本質的な5つの質問に答えてみることをお薦めします。

 

(1)われわれのミッションは何か?
(2)われわれの顧客は誰か?
(3)顧客にとっての価値は何か?
(4)われわれにとっての成果は何か?
(5)われわれの計画は何か?

 

シンプルではありますが、それだけに考えて、考えて、考え抜かなければ、簡単には答えられないものばかりです。弊社で公益組織のコンサルティングを行う際に、経営層の方々にこれらの質問を投げかけることがありますが、きちんと答えられないケースが大半です。もしくは、答えられたとしても個々の経営メンバーの中で答えの内容が違っています。

 

このことは、経営資源の乏しい公益組織にとっては致命的ともいえます。組織の舵取りを行う経営層がそれぞれバラバラな方向を向いているため、本来持っている力を十分に発揮できていないからです。それで本当に社会の課題を解決できるでしょうか?

 
質問①

  われわれのミッションは何か?

  • われわれが現在ミッションとしているものは何か?
  • われわれが直面している問題は何か?
  • われわれにとっての機会は何か?
  • われわれが現在ミッションとしているものは見直す必要があるか?
質問②

  われわれの顧客は誰か?

  • われわれの活動対象としての顧客は誰か?
  • われわれのパートナーとしての顧客は誰か?
  • われわれの顧客はどのように変化しつつあるか?
質問③

  顧客にとっての価値は何か?

  • 活動対象としての顧客にとっての価値は何か?
  • パートナーとしての顧客にとっての価値は何か?
  • 顧客に学ぶべきことは何か?
  • どのようにして顧客に学ぶか?
質問④

  われわれにとっての成果は何か?

  • われわれは成果をどのように定義しているか?
  • 成果をあげることに成功しているか?
  • 成果をどのように定義するか?
  • 何を強化し何を廃棄するか?
質問⑤

  われわれの計画は何か?

  • ミッションは変えるべきか?
  • われわれの目標は何か?

 

この本では、これら5つの質問に対して、ジム・コリンズ、フィリップ・コトラーなどの現代の5人の識者から、それぞれの質問に対するミニ寄稿文も添えられています。こちらもウンウンと頷くことばかりです。

 

これら5つの質問をさらに煎じ詰め、凝縮したものが、「何にもって憶えられたいか?」です。最終的にはこの1つの質問にすべてが集約されるということですね。

 

このは100ページ程度の非常にコンパクトなもの。サッと読み終えることができます。なにより営利企業ではなく、公益組織の経営層を想定して書かれているため、文中で紹介されている事例もNPOをはじめとする公益組織のものが多く、違和感なく読み進めることができます。まさに公益組織に携わる人にとっての座右の書と言っても過言ではありません。道に迷ったときに、原点に帰るために何度でも読み返すべきものです。

 

本書に興味を持たれた方は、姉妹本である以下の書籍もおすすめです。是非ご一読ください!

 

非営利組織の成果重視マネジメント―NPO・行政・公益法人のための「自己評価手法」

非営利組織の「自己評価手法」―参加型マネジメントへのワークブック

 

 

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