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PubliCoジャーナル

ボランティアの意欲を高め、より良い関係を築くための5つの方法

米国NPO情報

2017.8.17

Writer秋元 由梨

 

 

高い意欲を持ってボランティアをしてくれる人を探すのは、宝探しのようなものです。簡単なことではありませんが、“人”が大切な資産であるNPOにとっては十分に価値のある仕事です。団体のビジョン・ミッションを共に実現していく仲間として、ボランティアとより良い関係を築くための5つの方法をご紹介します。

 

 

1.  感謝を伝える

ボランティアには必ず、心からの感謝の気持ちを伝えましょう。団体にとってボランティアの活動がどれほど貢献しているかをきちんと伝えることで、長くより良い関係を築くことができます。伝える方法はたくさんあります。まずは、直接会った際に伝えること。手書きのメッセージを渡すのも良いですね。ボランティアと関わるのは、寄付者との関わり方と似ています。感謝の意を伝えることで、ボランティア自身もより関心をもって関わり続けてくれるでしょう。

 

2.  コミュニティをつくる

ぜひ団体のコミュニティにも参加してもらいましょう。例えば、ボランティアの作業日に軽い食事を一緒に取ったり、ボランティアの交流会や懇親会を開いたり。食事はとても有効な手段の一つです。互いのことを知り合う機会にもなりますし、活動や仕事へのフィードバックを交換することもできます。もし大人数で食事の手配に困る場合には、宅配ピザが便利です。ぜひお試しあれ!

 

3.  きちんと準備する

新しくボランティアに参加する人にとって、ボランティアのコミュニティはとても重要です。当日は、他のボランティア仲間や職員に必ず紹介しましょう。オープンな雰囲気があれば、分からないことも気軽に質問しやすくなります。また、ボランティアの前に日時・場所・内容を手短にメールするだけでも、参加者の準備ができて、スムーズに進めることができるでしょう。

 

まず仕事内容を詳しく説明し、必要であれば実際に作業をやって見せて説明します。開始後しばらくは質問が出るかもしれないので、職員が近くにいると良いでしょう。問題が生じた時のために、いつでも対応できるようにしておきます。また、難しい作業もためらわずにボランティアに任せます。大変ですが、やりがいのある仕事を任されればまた参加したいと感じてくれるでしょう。

 

4.  ボランティアの時間を大切にする

もし依頼する業務が準備できないのであれば、ボランティアを呼ばないことも大切です。貴重な時間を無償で提供してくれるからこそ、その時間を意義あるものにしようと努力することが重要です。相手の予定に深く配慮しつつ、やるべきことは正直に伝えましょう。またやるべき作業にどれくらい時間がかかるかをきちんと共有します。時間のかからない作業など、代わりの選択肢を用意することは、忙しいけれど貢献したい人にとっても良いものです。

 

5.  成果を伝える

ボランティア自身も、自分が関わった仕事の成果を知りたいはずです。メールやSNSを通じて成果を伝えることはできますし、他のフォロワーに向けても成果や感謝の意を発信するのはとても良い方法です。他には、ボランティアが団体のミッションに対してどれだけ貢献してくれたか、職員がどれだけ助かっているかをメールやニュースレターで広く発信することも有効です。

 

 

ボランティアは、NPOの活動に不可欠な存在です。時間と労力だけでなく、何よりも団体や活動への関心や愛着をもって関わってくれていることに感謝すること。そして、団体のビジョン・ミッションを実現するために参加する機会を提供すること。そうした関わりを積み重ねて、互いにより良い関係を築いていきたいものですね。

 

参照:nonprofit hub

執筆協力:茶圓晃平

 

Profile

秋元 由梨

Yuri Akimoto

株式会社PubliCo コンサルタント

1978年栃木県生まれ。カナダ・セントメアリーズ大学(女性学・国際開発学)卒。学生時代より女性の人権や国際協力のNGOボランティアとして活動する。その後、2005年より米系コミュニケーション専門会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパンに入社し、企業や公的機関の広報戦略、社会啓発、組織活性化などの支援に携わる。その傍ら「医療・福祉分野の多職種連携や学び場づくり」に取り組む一般社団法人サードパスや東京YWCAの「支援者エンパワメントプログラム」で活動する。2016年10月よりPubliCoに参画。

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