「社会を変える組織」をつくる PubliCo(パブリコ)

PubliCoジャーナル

”本当”の休暇を取るための9つのポイント

米国NPO情報

2017.4.16

Writer長浜 洋二

 

日本ではこれからゴールデンウィークを迎えようとしていますが、皆さん、既に予定はお決まりでしょうか?

 

ソーシャルセクターで働く人は、ともすると休みも取らず、切れ目なく働いてしまいがちです。これだと心も体も休めることができず、結果として、日々の業務から離れて頭をリフレッシュし、新しい視点や視座を養うこともできません。以下では、”本当に”仕事から離れて休暇をとるためにするべき9つポイントについてご紹介します。

 

①職場のスタッフと細かく業務の調整をする

他のスタッフへの業務の引き継ぎなどを抜かりなく行うこと。また、自分の役割をフォローできる人と同じタイミングで休みを取らないようにする。

 

②休暇を取ることを事前に何度も伝える

同僚や寄付者に対しては、休暇を取ることを事前に伝え、不在に備えられるようにしておくこと。半年くらい前から伝えるくらいでも良い。

 

③遠隔地での仕事と完全な休暇を区別する

いつもの職場を離れて別の場所で仕事をする、つまり必要であれば連絡が取れる状態と、完全な休暇は別のものであることを認識する必要がある。

 

④休暇前に仕事を片付ける

休暇を取る前に残った仕事を片付けるために集中的に時間を投じる必要がある。また、打ち合わせなど、全てをリスケジュールするのではなく、月のチームミーティングであれば自分が不在でも予定どおり実施したり、その回はナシにできるかどうかを確認したりする。

 

⑤上司や同僚と不在時に何をしなければならないかを確認しておく

上司や同僚に、自分がどのような案件を抱え、それぞれがどのようなステータスなのかを共有する。自分が戻ってから対応するのだとタイミングが遅い案件は別の担当者を配置してもらう。

 

⑥休暇を他のスタッフの成長の機会として活用する

マネジャーにとっては、自分の不在は部下が自立して任務を果たすための成長のチャンスでもある。従って、不在時に何をするべきかを部下と確認しておかなけばならない。

 

⑦妥当な連絡ルールを設ける

自分の緊急連絡先は職場全体にではなく、1〜2名に限定して伝える。基本的にはパソコンや携帯電話を自宅に置いていくが、緊急連絡を受ける場合には、緊急とは何を指すのかを明確にし、どのような手段で連絡が取れるのか伝えておく。

 

⑧休暇後の予定を立てておく

休暇から戻った後に何をやるのかのあらかじめ予定をてておく。なお、戻った初日はEメールのチェックなどにあてるため、打ち合わせは入れないようにする。

 

⑨out-of-officeメッセージを作成する

電話やEメールで自動返信用のメッセージを作成しておく。ファンドレイザーであれば、潜在的な寄付者に対して寄付の手順を伝えるなども効果的である。

 

この中でも特に⑥の”休暇を他のスタッフの成長の機会として活用する”という点は本当にそのとおりだと実感しています。組織の代表を務める立場として、自分がいなくても組織が回る状態を作り出すのが究極のゴール。NPOをはじめとするソーシャルセクターでもありがちですが、代表が細かな業務にまで手や口を出すタイプの場合、いつまでたっても”代表離れ”ができません。

 

休暇という機会をうまく活用して、組織の一人一人が経営者である感覚をもてるようなチャレンジをしていきたいものですね。もちろん、あまり不要がられると寂しいですが(苦笑)

 

参照:The Chronicle of Philanthropy

Profile

長浜 洋二

Yoji Nagahama

株式会社PubliCo 代表取締役CEO

鳥取県x日本財団地方創生プロジェクトアドバイザー/社会福祉法人日光市社会福祉協議会アドバイザー/社会福祉法人座間市社会福祉協議会アドバイザー/一般財団かわさき市民しきん評議員 / 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会専門アドバイザー

1969年山口県生まれ。米国ピッツバーグ大学公共政策大学院(公共経営学修士号)卒。NTT、マツダ、富士通でマーケティング業務に携わる一方、米国の非営利シンクタンクにて個人情報保護に関する法制度の調査・研究、ファンドレイジング、ロビイングなどの経験を持つ。著書に『NPOのためのマーケティング講座』。

Facebookページ

一覧を見る