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PubliCoジャーナル

企業からイベント協賛を獲得する3ステップ

米国NPO情報

2017.4.7

Writer長浜 洋二

 

企業からの支援には、法人寄付や法人会員、協賛金などの金銭支援や、会議室などの場所や企業が販売する商品・サービスの提供、ボランティア(プロボノ)による人的支援などがあります。

 

多くの公益組織が企業との何らかの繋がりを望み、アプローチ方法を考えていますが、中でも一番ハードルが高いのが金銭支援の獲得。以下では、企業協賛の獲得を成功させるための3ステップをご紹介します。

 

ステップ①どの企業をターゲットとするかを決める

 

・潜在的な協賛企業が自団体のミッションと関連性があるか、イベント参加者が持つ属性情報がその企業が望むものと合致しているかを確認する。言い換えれば、イベント参加者は協賛企業の顧客になりうるかどうかということ。

・理事のネットワークを活用するとともに、企業への企画提案書に署名をし、理事から直接企業へコンタクトを取ったり、フォローアップの電話をするかどうかを確認する。

・自団体の競合にあたる団体がどのような企業から協賛を獲得しているかをWebサイト等で確認する。

 

ステップ②企業にとっての関心事を見極める

 

・協賛企業が持つ価値観や文脈を理解し、彼らの”言語”で働きかける必要がある。新規事業の開発、顧客の拡大、ブランドロイヤルティの深化、露出効果など、企業は何らかのベネフィットを探している。

・アプローチする際には、自分たちが喋るのではなく聞くことに徹し、彼らの目的や優先順位を探り、イベント参加者が彼らにとってどのくらい有益なのかを示す。

・企業との対応履歴はデータベースで管理する。

 

ステップ③魅力的な提案をする

 

・協賛金額の決定は、企業との会話の中から感じ取ったり、同じ地域で同じような活動を行なっている他団体がどのくらいの協賛金を獲得しているかを参考にする。そしてこれらをベースに、イベントへの参加人数、協賛企業の露出量などを加味して決定する。

・協賛企業をイベントの計画やプロモーション段階に巻き込み、彼らがイベントに主体的に関わっていることを認識してもらう。

 

企業はイベントを単に金銭的に支えるだけでなく、広報に協力してもらうことでイベントのリーチを広げ、団体の認知度を高める役割を果たします。さらには、著名な企業が協賛することはイベントの信頼性を高めるため、イベント参加者や潜在的な寄付者の拡大においてプラスの効果をもたらします。

 

ここで紹介した内容は企業協賛を獲得する上において基本的なことです。こうした準備ができていないまま企業へアプローチしても、協賛を獲得できないばかりか、かえって組織の信用を失いかねません。しっかり準備して臨みましょう!

 

参照:Network for Good

Profile

長浜 洋二

Yoji Nagahama

株式会社PubliCo 代表取締役CEO

鳥取県x日本財団地方創生プロジェクトアドバイザー/社会福祉法人日光市社会福祉協議会アドバイザー/社会福祉法人座間市社会福祉協議会アドバイザー/一般財団かわさき市民しきん評議員 / 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会専門アドバイザー / NPO法人CRファクトリー コミュニティ・マネジメント・ラボフェロー

1969年山口県生まれ。米国ピッツバーグ大学公共政策大学院(公共経営学修士号)卒。NTT、マツダ、富士通でマーケティング業務に携わる一方、米国の非営利シンクタンクにて個人情報保護に関する法制度の調査・研究、ファンドレイジング、ロビイングなどの経験を持つ。著書に『NPOのためのマーケティング講座』。

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