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PubliCoジャーナル

あらためて「コレクティブ・インパクト」とは?

米国NPO情報

2017.2.26

Writer長浜 洋二

 

 

 

コレクティブ・インパクト。

 

このキーワードが日本のソーシャルセクターに登場してからまだそれほど経っていませんが、「異なるセクターにおける様々な主体 (行政、企業、NPO、財団など)が、 共通のゴールを掲げ、お互いの強み を出し合いながら社会課題の解決を目指すアプローチ」のことです。

 

直訳すると集合的インパクト(Collective Impact)。単独の組織が、個別に特定の社 会課題の解決に取り組む孤立したインパクト(Isolated Impact)との対比でも使われます。 単純な社会課題は一組織によって 解決が可能ですが、現代のように複雑化・相互依存化した社会においては、単独の組織や個人による取 組みだけでは限界があります。

 

時間もお金もかかりますが、社会課題の根本解決に向けて経営資源を集中的に投下するため、 時間はかかりますが、大規模な社会変革を起こすことができます。

 

<コレクティブ・インパクトの5つの条件>

コレクティブ・インパクトが成立する条件としては、以下の5つがあります。

 

①共通のアジェンダ

全ての参加者が変革に向けたビジョンを共有していること

②共有された 評価システム

データ収集と効果測定により、取り組みを評価するシステムを共有していること

③相互強化の取り組み

参加者個々の強みを活かし、取り組みを相互に補完し合えること

④継続的な コミュニケーション

信頼形成に向け継続的かつオープンなコミュニケーションが行われていること

⑤取り組みを支える組織

取り組み全体をサポートする独立した組織体があること

 

折からの社会的インパクト志向の高まりを受け、そのベースにもなるコレクティブ・インパクトについて、簡単にまとめましたので是非ご一読ください。事例としては、”ゆりかごから就職までの教育改革”に取り組んだ『Strive Together』と、子どもの肥満を防ぐ取り組み『Shape Up Somerville』についてご紹介しています。

 

【参照資料】

■Collective Impact

https://ssir.org/articles/entry/collective_impact
http://www.fsg.org/publications/collective-impact

■Strive Together

http://www.strivetogether.org/

■Shape Up Somerville

http://www.somervillema.gov/departments/health-and-human-services/shape-up-somerville
http://www.fsg.org/publications/shape-somerville

Profile

長浜 洋二

Yoji Nagahama

株式会社PubliCo 代表取締役CEO

鳥取県x日本財団地方創生プロジェクトアドバイザー/社会福祉法人日光市社会福祉協議会アドバイザー/社会福祉法人座間市社会福祉協議会アドバイザー/一般財団かわさき市民しきん評議員 / 公益社団法人シャンティ国際ボランティア会専門アドバイザー

1969年山口県生まれ。米国ピッツバーグ大学公共政策大学院(公共経営学修士号)卒。NTT、マツダ、富士通でマーケティング業務に携わる一方、米国の非営利シンクタンクにて個人情報保護に関する法制度の調査・研究、ファンドレイジング、ロビイングなどの経験を持つ。著書に『NPOのためのマーケティング講座』。

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